加瀬くんのカノジョはもうやめる。
2.初めてだったのに
「はぁーーー。暑い」
加瀬くんとは、ほとんど話さないまま
学校へ来た私。
「芹奈おはよ〜。」
「しーちゃんおはよう…」
「あれ、今日で何日目?(仮)は。」
「もう数えるのも面倒で数えてない。」
最初の頃は、何日ボディーガードするかなと。
そんな続かないだろうと。
呑気に日にちを数えていた私。
ところがどっこい、女子は絶えず加瀬くんのところへ来るのだ。
その度、加瀬くんは少し微笑んで、
『芹奈が不安がるから。』
そう言うのだ。
それを言われれば女子は何も言えなくなり去っていく…
何にも不安になりませんけど!!
なにが、芹奈が不安がるから。よ!
その微笑みいる?
「ムカついてきた。」
「またぁー?」
しーちゃん。分かってない。
分かってないよ。
こうなったら、
私の方が先に彼氏作ってやるんだから!!