加瀬くんのカノジョはもうやめる。
なんとも髪巻き作戦は失敗に終わり…
「はぁあぁ…」
私は深いため息を教室で吐いていた。
「芹奈、最近ため息多いねぇ」
ため息の多い私を心配して、しーちゃんが私の元へ来る。
「実はね…」
私はここ最近悩んでることをしーちゃんに打ち明けた。
「え、芹奈…それってさ…」
「やっぱ魅力が足りない?」
しーちゃんは何か分かったようでニンマリとした。
「色気出して名前呼びしちゃえ〜」
しーちゃんはそう言う。
絶対面白がってる!!!!
しーちゃん何かわかったみたいだったけど、
しーちゃんに分かって、
どうして彼女である私には分からないんだろう。
加瀬くんのことまだまだ分かってないんだなぁ私。