加瀬くんのカノジョはもうやめる。
「ねぇ築島くん」
放課後、
私は帰る支度をしている築島くんの側に行き話しかけた。
「芹奈ちゃん?どうしたの?」
築島くんだったら分かるかな…?
でもこんなこと相談できないよ。
私が欲求不満みたい…
私は築島くんにある問いかけをした。
「築島くんはさ…女の子とかに名前呼びされたら嬉しい…?」
私はやや俯きながら築島くんに質問した。
「そりゃ、好きな子ならなおさら嬉しいけど…
え!俺のこと名前で呼んでくれるの!?」
しまった…
そりゃ勘違いさせるよねこんな質問。
「いや、あの、えっと…!」
どうしよう。
「…芹奈帰るぞ」
すぐ後ろで声がして私はどこからか冷や汗が出た。
「…加瀬くん…」
絶対聞かれてたよね今の。
そして、勘違いさせたよね絶対。
なんでいっつもこうなっちゃうの…