加瀬くんのカノジョはもうやめる。
「私は築島くんが好きです。」
「芹奈ちゃんっ!」
築島くんは私を思いっきり抱きしめた。
「つ、築島くん!人来たら…っ」
「そんなの気にしない!はぁやばい。俺今幸せすぎて死んでもいい…」
築島くんは全身で喜びを伝えてくれた。
「築島くんが死んじゃったらもう会えなくなっちゃうから私嫌だよ?」
「それもそうだね、じゃあ死なない」
満面の笑みでそう言う彼。
しばらくして築島くんは私を離すと、
親指で私の唇をなぞった。
「っ!」
「してもいい…?海の時はできなかったから」
聞いてくるなんてずるい。
「…うん」
私が小さく頷くと、
築島くんはとても優しいキスをしてくれた。
「んっ…」
「あーやばい…可愛すぎる」
築島くんはそれからしばらく私を離そうとしなかった。