加瀬くんのカノジョはもうやめる。
「どうしたの?築島く「デートしよう!」
私の言葉を遮ってそう言った彼。
「え?今!?」
「いま!」
急すぎる…
そして強引すぎる…
でも私が好きになった築島くんはこういう人。
「準備するから私の部屋で待ってて?」
私は築島くんを私の部屋まで連れて行き、
準備を始めた。
デートだし…
スカートにしよう。
いつもより少し短いスカートを履き、
着替えの終わった私は部屋に戻った。
「ごめんね、築島くん。もうすぐ準備終わるから!」
私は部屋に入ると、すぐにドレッサーの前に座った。
「うん、大丈夫だよ。俺がいきなり押しかけちゃっただけだしって…え!?」
築島くんは座る私を見て何かに驚いた。
「どうしたの?」
「芹奈ちゃんダメ!」
え?
何がダメなの…?
私は何を言ってるのかわからず首を傾げた。
「立って」
私は築島くんに腕を引っ張られて、
言われるがまま立ち上がった。