加瀬くんのカノジョはもうやめる。
「え…あ…そっか。うん、芹奈のしたいようにすればいいと思うよ。」
「…うん…」
「もともと、好きで一緒にいるわけじゃないんだし辞めても良いと思うよ…」
しーちゃんは、なんだかソワソワし始めた。
どうしたんだろう?
しーちゃんは平和主義者。
みんな平等。
でもね。
みんなに優しいけど、
私には特別優しいの。
しーちゃんはいつでも私の味方でいてくれるの。
「ありがとう。私、加瀬くんと話してみる。」
しーちゃんに頑張れと応援してもらいながら私たちは教室に戻った。
話すなら昼休み。
もう加瀬くんのカノジョはやめるんだから。
偽物のカノジョはもうゴメンなの。