加瀬くんのカノジョはもうやめる。
「その時にはもう、6年生だったから航大くんは入院したまま卒業。蒼くんと芹奈もそのまま卒業したわ。」
衝撃的すぎてどうしたらいいかわからない。
「中学校はみんなバラバラだったから、
話す必要ないと思ってたの。芹奈もずっと忘れていたから。でも、高校でみんな再会して…」
今お母さんは私に話してくれてるってことか…
「私のせいで加瀬くんが怪我しちゃったってことだよね…」
「違う!芹奈。違うわ。そういう考えにならないで欲しいの。」
頭から血…
「…っ…!」
あの時の光景が蘇ってくる。
そうだ…
私、加瀬くんと築島くんといつも一緒にいて…
『芹奈こっちこいよー!』
加瀬くんは無邪気な笑顔で私と遊んでくれて…
『芹奈ちゃん、大丈夫…?』
築島くんは心配した顔をして私の側にいてくれた。
だけど…