加瀬くんのカノジョはもうやめる。
「何でこうなった?」
夏休みが1週間過ぎた頃、
私は海に訪れていた。
そして、築島くんはそう呟いた。
浮き輪を膨らましているしーちゃん。
やや、私の前に立っている加瀬くん。
そして、それを見つめる築島くん。
更には、加瀬くんの隣に立つ男の人。
「えっと…なんかみんなついてきちゃったみたいで…」
加瀬くんに海に行くと言ったら、
『俺も行く』と言い出して、
しーちゃんはもともと誘ってて…
「俺、芹奈ちゃんと2人きりの予定だったんだけどな〜?」
築島くんはそう言った。
「え!そうだったの!?」
てっきりみんな誘うものかと…
「2人きりになんかさせるわけねぇだろ」
加瀬くんと築島くんはバチバチ。
この2人がいつもバチバチしてるのって、
私が原因だったってことだよね…?
はぁ…
困った…