加瀬くんのカノジョはもうやめる。





「何でこうなった?」


夏休みが1週間過ぎた頃、
私は海に訪れていた。


そして、築島くんはそう呟いた。



浮き輪を膨らましているしーちゃん。
やや、私の前に立っている加瀬くん。
そして、それを見つめる築島くん。


更には、加瀬くんの隣に立つ男の人。


「えっと…なんかみんなついてきちゃったみたいで…」


加瀬くんに海に行くと言ったら、

『俺も行く』と言い出して、


しーちゃんはもともと誘ってて…


「俺、芹奈ちゃんと2人きりの予定だったんだけどな〜?」

築島くんはそう言った。

「え!そうだったの!?」


てっきりみんな誘うものかと…


「2人きりになんかさせるわけねぇだろ」

加瀬くんと築島くんはバチバチ。




この2人がいつもバチバチしてるのって、
私が原因だったってことだよね…?





はぁ…

困った…





< 53 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop