加瀬くんのカノジョはもうやめる。


「喉乾いたぁ」

しーちゃんがそう呟いた。

「私買ってくるよ!」


私はみんなの飲みたいものを聞いて、
自販へ向かった。


確かくる途中近くにあったんだよね。



「芹奈ちゃん!」

少し歩いたところでそう呼ばれた。

「築島くん?」

「1人じゃ危ないよ。俺も一緒に行く」


そう行って築島くんは私の隣を歩いた。


「ありがとう。」

「まぁ、加瀬とじゃんけんして俺が勝てたから来れたけど、負けてたら加瀬だったんだけどね」

「じゃんけんって…」


そこまでしなくても私1人で行けるんだけどなぁ…



「しーちゃんはお茶で、浅田くんがコーラで…」
「俺と加瀬がサイダー」


私たちは一つずつ、ボタンを押していく。



「あれ、お金足りないね。」

4人分は買えたけど、
私の分のお金がないや…

「先にお金もらっとけばよかったなぁ。」

まぁ、いっか。
まだ私は喉乾いてないし。

そう思い、私は財布をしまって築島くんに行こう?と言った。


「ダメだよ、熱中症になっちゃうよ?
ちゃんと水分取らないと。」

「でもお金ないし…」


そう言う前に築島くんは私に自分のサイダーを差し出した。

「飲んでいいよ」


それはもう先に築島くんが飲んでいたもので…







か、間接キス…










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