加瀬くんのカノジョはもうやめる。
そんなこと思ってたくせに、
ちゃっかり浴衣着てる私。
「はぁ…何してるんだろう私。」
「あらー!芹奈似合うわね!」
お母さんはこれでもかってくらいキャピキャピしてる。
「航大くんと花火大会なんて…怪しいわね〜」
「何にもないから!!」
加瀬くんのこと思い出すまでは、
こんな風になるなんて思ってなかったなぁ。
そう思えば、
良いことなのかな??
「じゃあ行ってきます〜。」
そんなことを考えながら私は加瀬くんのお家へ向かった。