加瀬くんのカノジョはもうやめる。
声がした方は、
体育館裏だった。
「ふーん、なんてありきたりなんだろう。」
で、
状況は?
「女1人に男1人か…」
うーん。
殴り合いにはならなさそう。
「名前言ったってわかんねぇだろ。」
「分かるし!!調べるもん!」
「こわ。なんでそこまでするわけ?」
「彼女いるの嘘かもしんないじゃん!」
なるほどね。
女が男に告白して、
彼女がいるからと断られ、
その彼女を教えろと迫ってる。
こんなとこか。
とりあえず喧嘩じゃなかったからいいかぁ。
しーちゃんの所に戻ろっと。
「あ、そこにいたわ。」
その声と共に後ろに腕を引っ張られた。
「え?」