加瀬くんのカノジョはもうやめる。
それから数時間して、
私たちはただただ寄り添っていた。
「でも、なんだかんだいつも築島くんに助けられてるなぁ」
「もう言うな。あいつの名前出すな。」
加瀬くんは私のほっぺを引っ張った。
「何よ!さっきまで弱ってたくせに!」
「弱ってねぇ。」
すんごい哀愁漂ってたよ…?
もう泣かせないからって加瀬くんは言ってたけど、
私ももう、
加瀬くんにあんな顔させないようにしなきゃ…。
私と加瀬くん。
いろいろ乗り越え、
やっと付き合えたのだった。