海賊と宝石の歌姫
「あなたが本当にカヤを想っているのか、失礼ながら試させていただきました。あなたは合格です。カヤ、行きたければこの人とともに世界を見て来なさい。フジ族も世界を見て構いません。今日から、あの決まりは無効です」

セダは驚き、カヤを見つめる。カヤの頰が喜びに染まり、セダは夢ではないとカヤを強く抱きしめた。

「セダさん!!」

「カヤ!!」

ライリーたちも、「よかったね〜!!」と言いながらカヤに抱きつく。セダの胸は幸せでいっぱいだ。

「カヤ、これからもよろしく」

「はい」

アイザックと握手を交わす。

「カヤ、料理また作ってくれよ!!」

「はい」

ゴドフリーと笑い合う。

「カヤ、いっぱいお話ししようね!」

「はい」

ライリーと抱きしめ合う。そしてーーー。

「カヤ、愛している」

セダと優しくキスを交わす。カヤは真っ赤な顔をして、セダを見つめた。

「セダさん。……私も、あなたのことをお慕いしております」
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