海賊と宝石の歌姫
番外編一 濃厚な夜
これは、カヤが海賊アレスの船に戻って半年後のことーーー。

「セダ〜!!今日の夜、面白いことやろうぜ!!」

セダが船員たちと話し終えた時、ゴドフリーが肩を叩いて言ってきた。

「何をする気なんだ?」

「まあ、酒飲んでおつまみ食べて〜……」

「いつもと一緒だろ!!」

呆れるセダにゴドフリーは笑いかける。

「それが違うことするんだよな〜。ちなみに、カヤは参加するってさ」

セダは「うっ……」と悩む。カヤが参加するのなら、自分も参加したい。カヤのそばにいたいのだ。

「……わかった」

「了解!今晩、お前の部屋ね」

「結局俺の部屋か!!」

ゴドフリーがこの時黒い笑みを浮かべていたことを、セダは知らなかった。



「そしたら、目の前に生首がぶら〜んと垂れ下がってたんだ……」

夕食の後、船長室には重々しい空気が漂っていた。それは怪談話をしているせいだろう。

ゴドフリーの話に、カヤは怯えながらも楽しそうだ。ゴドフリーが話し終わった後は、ライリーが自身の体験談を語る。
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