海賊と宝石の歌姫
海賊アレスの船員で、気さくで面倒見がいいゴドフリー・ホープも話しかけてくる。ライリーは新聞をもう一度読むが、首を横に振る。

「あたしたちの故郷とは全く違う文化の国だけど、宝があるなんて書いてない」

「いや、一部の海賊しか知らない情報がある」

全員がアイザックに注目した。

「ハナダのある村には、宝石や宝であふれる「宝石の都」と呼ばれる場所があるらしい。それを狙ったんじゃないか?」

「なるほど……」

ゴドフリーが頷く。セダは「フェニックスか……」と呟いた。

海賊フェニックスとは、何度も海賊アレスは戦ってきた。海賊フェニックスの船長もセダと同じように若い。セダの頭に、茶髪の髪に赤い目をした船長のグレン・バーンウェルが浮かぶ。

「バーンウェルをなんとかしないとな……」

セダは船員たちに向かって大声で言う。

「東洋の島国・ハナダへ向かうぞ!!海賊フェニックスを倒すんだ!!」

「了解しました!船長!!」
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