海賊と宝石の歌姫
「ええっ!?じゃあ今日はカヤとデートすんのかよ〜!!」
リエンの港街についたその日、出かける支度をするセダはゴドフリーとアイザックにカヤとのデートのことを話した。ゴドフリーは驚き、アイザックは「そうか」と微笑む。
「楽しんで来いよ」
アイザックはセダの肩をポンと叩き、船長室を出て行く。ゴドフリーはニヤニヤしていた。
「ええ〜!どんな風にデートに誘ったんだよ〜。また話聞かせろよ〜」
「はいはい、気が向いたらな」
ゴドフリーを適当にあしらい、セダはカヤを呼びに行く。初めてカヤと二人きりで出かけるということに胸は高鳴り、浮き足立っている。
「カヤ」
セダがカヤを呼びに行くと、「ちょっと待って!まだ準備中!!」とライリーの声がドアの向こうからした。セダは緊張しながらカヤを待つ。
「お待たせ〜!!」
ライリーが笑顔でドアを開け、カヤが「お待たせしました。申し訳ありません」と姿を見せた。