二人の男子に猛アプローチされてます!
アメリカはファーストフードの量が多い。それは歴史が関係しているらしい。

広大な大地を切り開くには、手間をかけた料理よりも手軽に食べられる料理が多く作られた。開拓の国だったためだ。

注文した食べ物を受け取り、座って食べる。

「綾音、ほっぺについてる」

エイデンが、綾音の頰についたケチャップを自分の指で拭い舐める。色気のあるその仕草に綾音はドキッとした。

「綾音、一口ちょうだい?」

ジャクソンが口を開ける。綾音はそっとチキンナゲットをジャクソンの口の中に入れた。

「Delicious!(おいしい!)But……(でも……)」

ジャクソンは綾音の右頬にキスをし、ささやく。

「You look delicious(君の方がおいしそう)」

顔を真っ赤にする綾音に、エイデンが左頬にキスをし自分の方を向かせる。綾音の心臓はいつか爆発しそうなほどだ。

「Seeing me porperly(ちゃんと俺のことも見て)」

周りの人の視線が熱い。そんなことお構いなしに二人は綾音に触れ続ける。

「ああ〜!!もう!何だこの少女漫画は〜!!」

綾音は真っ赤な顔で叫んだ。
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