愛染堂市
5)海沿いのレストラン
―――――ペンキ屋
「―――繰り返します・・・蟹ピラフのランチセットが、ドリンクはアイスコーヒーでおひとつ。よくばりフライセットが、ドリンクはアイスティーでおひとつ。・・・ドリンクは食前でよろしかったですか?」
『あぁ・・・』
「―――かしこまりました少々お待ち下さいませぇ」
・・・俺はホントに何をしている。
何で素直に飯を食いに来てる?
日中は目立ち過ぎる?
本当にそれだけか?
真昼間に仕事した事は何度もあるだろ?
今日は本当に調子が悪い。
朝から、やっかいなオヤジと会ったのが、ケチの付き始めだ。
「―――こうゆう所で御飯食べるの久しぶりぃ」
この女は、何をそんなにニコニコしていやがる?
頭のネジが足りないのか?
「ねぇ・・・ペンキ屋で良いんだよね?」
『・・・何が?』
「いやっ・・・何て呼んだら良いのかな?って」
『好きにしろ』
「―――じゃぁペンキ屋」
ホントに調子が狂う。
「ねぇペンキ屋」
正直付き合ってられねえ、俺は窓の外を見たまま、女の言葉に反応しない。
もうすっかり、太陽は真上近くまで上がっている。
夏のソレ程じゃねえが、それなりの日差しが海辺のレストランに差し込んでいる。
俺は女の話に聞く耳を持たず、ただキラキラと波打つ海を眺める。
「ねえ!!ってばぁ」
『・・・っるせえなぁ何だよ?』
俺は根負けしたように女に反応する。
女は俺が顔を向けるとニコリとしやがった。
馬鹿らしいが、これ以上ウルサイのは勘弁してほしい。
「―――繰り返します・・・蟹ピラフのランチセットが、ドリンクはアイスコーヒーでおひとつ。よくばりフライセットが、ドリンクはアイスティーでおひとつ。・・・ドリンクは食前でよろしかったですか?」
『あぁ・・・』
「―――かしこまりました少々お待ち下さいませぇ」
・・・俺はホントに何をしている。
何で素直に飯を食いに来てる?
日中は目立ち過ぎる?
本当にそれだけか?
真昼間に仕事した事は何度もあるだろ?
今日は本当に調子が悪い。
朝から、やっかいなオヤジと会ったのが、ケチの付き始めだ。
「―――こうゆう所で御飯食べるの久しぶりぃ」
この女は、何をそんなにニコニコしていやがる?
頭のネジが足りないのか?
「ねぇ・・・ペンキ屋で良いんだよね?」
『・・・何が?』
「いやっ・・・何て呼んだら良いのかな?って」
『好きにしろ』
「―――じゃぁペンキ屋」
ホントに調子が狂う。
「ねぇペンキ屋」
正直付き合ってられねえ、俺は窓の外を見たまま、女の言葉に反応しない。
もうすっかり、太陽は真上近くまで上がっている。
夏のソレ程じゃねえが、それなりの日差しが海辺のレストランに差し込んでいる。
俺は女の話に聞く耳を持たず、ただキラキラと波打つ海を眺める。
「ねえ!!ってばぁ」
『・・・っるせえなぁ何だよ?』
俺は根負けしたように女に反応する。
女は俺が顔を向けるとニコリとしやがった。
馬鹿らしいが、これ以上ウルサイのは勘弁してほしい。