あなたしかいらない
「ったく〜!!陽芽は可愛いことゆーんだからよォ!」
昂佑くんは、私の頭をワシャワシャ撫でた。
「わわっ!」
「あっ!陽芽ちゃんずるーい!織にもやってよぉ!」
「おォ!!いィぜェ!!」
昂佑くんは、織の頭もワシャワシャ撫でた。
「本ッッッ当に織と陽芽はかっわいィなァ!!あぁ〜!!オレ幸せの絶頂だゼ!!」
昂佑くんは、涙を拭うジェスチャーをした。
「「大げさだよ」」
「昂佑くん〜!!」「お兄ちゃん〜!!」
………織とハモってるし!
「はっ…あははは!」
3人は、笑いあった。
楽しい──
そんなことを思いながら。