あなたしかいらない



私は逃げようとした


反対側の出口に向かって


「っおっとぉ♪逃げられないよ♪」


出口は4人のうちの1人に塞がれてしまった。



どうしよう…


やだ…

こわいよ…


ダンッ!

「きゃあっ!」


私は床に押し倒された。


痛った…


頭打った…



ヤバい…



クラクラする…


「うっわ!色白っ!」

「中1にしては胸もあんじゃん♪」



え…


脱がされてんの?


イヤだ…


イヤだ…


ヤだよぉ!



ドカッ


「っつ!」

私は男のお腹に蹴りをくらわした。


これで逃げられる…!



私は出口に走った。


「あ!おぃ待て!!捕まえろ!」


私は必死で逃げた。

後ろからみんな追ってきたけど、視聴覚室からは出た。
視聴覚室は2階だから、すぐそこの階段を降りたら昇降口はすぐだ。


「…っあの女…足速くね?」


「あ〜…だって去年、陸上で県で優勝したっつってたしィ…」

「はぁ!?ダメじゃねーか!」


「…イヤ…あいつが優勝したのは・・・
短距離だ。
そのうち体力切れんだろ」



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