あなたしかいらない




「んじゃ…オレはこっちですから…」


「うん。バイバイ………送ってくれて、ありがと…」


「どーいたしまして!」


最後の言葉は、呟くように…わざと聞こえないようにしゃべったのに…


なんで聞こえんの…


…地獄耳?


ってゆーか…


さっきも思ったんだけど…

高島くんって…


モテそう…


身長高いし、優しいし、それに天然っぽいところも─。


……って何考えてんの私は!!



……でも…あんな人、ウチの学校にはいない…


あんな…心から接してきた人なんて……


───いなかった…。



恋……なのかなぁ…。
< 12 / 216 >

この作品をシェア

pagetop