あなたしかいらない
「んじゃ…オレはこっちですから…」
「うん。バイバイ………送ってくれて、ありがと…」
「どーいたしまして!」
最後の言葉は、呟くように…わざと聞こえないようにしゃべったのに…
なんで聞こえんの…
…地獄耳?
ってゆーか…
さっきも思ったんだけど…
高島くんって…
モテそう…
身長高いし、優しいし、それに天然っぽいところも─。
……って何考えてんの私は!!
……でも…あんな人、ウチの学校にはいない…
あんな…心から接してきた人なんて……
───いなかった…。
恋……なのかなぁ…。