あなたしかいらない
その娘の名前は神楽陽芽。
なんか知んないけどメチャクチャ金持ちらしい。
で、その娘と俺は俺が記憶を喪うまで付き合ってたらしいんだけどさあ…
いや信じられないんスけど…
こんな金持ちのキレーなお嬢様が平々凡々の俺と付き合うとか釣り合わないにも程があるんじゃねーかって…
最近まで思ってたけど…
毎日学校帰りに来てくれたり
俺に思い出してもらおうと必死にあの時こんなことをしたとか話をしてくれる。
すぐ顔真っ赤にするし…
なんか…
マジで俺のこと好きなんかなって思いはじめてきた。
いや陽芽が好きじゃなくてもさあ…
好きに…なっちゃったんだよなあ…
俺。