あなたしかいらない
カグヤヒメ?
キーンコーンカーンコーン…
「あっ!ヤバっ!」
チャイムが鳴ったことに気がついた私は、やっと8時10分をまわってることに気がついた。
───2分後
ガラッ
「はぁっ…はぁ…っ…せ…セー…フ…?」
私は校門から3階の教室まで全力疾走してきた。
やっぱりみんなキョトンとしている。
…1人を除いては。
「大丈夫だよぉっ!陽芽ちゃん!せんせぇまだ来てないしっ!!ギリギリセーフだよぉっ!!」
へたりこむ私に手を差し伸べてくれてるのは、初等部から友達の和泉織(イズミ オリ)だった。