あなたしかいらない



お母さんが手招きした人が、姿を現した。



え…


「よォ陽芽ぇ〜また会ったなァ」


「……昂…祐…くん…」


なんで…


お母さんが呼んでるの…?


さっきここにいたのは

お母さんに呼ばれたから…?






後ろから制服のセーターを引っ張られる感じがした。


引っ張った人は…

隼人くん。


心配そうにこっちを見てる。


「大丈夫だよ」って

「全然関係ない人だから気にしなくていいんだよ」って

できれば言いたい…



< 134 / 216 >

この作品をシェア

pagetop