あなたしかいらない
織は、口調は少しブリっこみたいなカンジだけど、しっかりしている可愛い娘。
で、私と同じく織もお金持ち。
ちなみに咲羅・藤城学園は、お金持ちか部活のトップクラスの人たちだけが入れる学園。
だから高島くんは…自分では言ってなかったけど…
入るの……大変だったんだろうなぁ…
──ってまた何考えてんの私わっ!!!!
あ そーだ…
後で織に相談してみよっかな…
そんなことを考えていたら、教室の(私がはいった方じゃない)ドアがガラッと開いた。
「は〜い!出欠取りま〜す!!遅れてごめんね〜っ!!」
『ヤバっ!!』
私と織は、先生が来たのに気付いて瞬時に席についた。