あなたしかいらない



「ちょっと隼人くん!熱はかって!」


私は、近くにあった体温計を
隼人くんの目の前に出しながら言った。



「え〜」


「え〜じゃない!!」


風邪拗らせたら大変だし!!


「うー」


うーってなんだよ(笑)


「うーじゃないっ!!はかり終わったら寝てね!!
私、なんか買ってくるから
なんか欲しいものとかある??」


「…俺も行く…」


「ダメ!!風邪拗らせたら大変でしょっ
あ 体温計なったね
何度?」


ピピピピピ…と体温計がなった。

私は、隼人くんからそれを取って何度なのか見てみた。


隼人くんの体温は37度8分。


「……隼人くんって平熱何度?」


「…35度5分。」


…っておもいっきり高熱じゃん!



看護婦さん呼ばなきゃ!!


「んじゃ私、看護婦さん呼んでくるね!」


私は、そう言って病室をあとにした。




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