あなたしかいらない



お父さんに言って『山田さん』を探してもらって
会ったらなんかの情報がもらえるかもしれない


犯人が見つかるかもしれない…!



そんな小さな願いで


私は病院を飛び出し、家へ向かったんだ。





────

────────




「はぁ…はぁ…」


私は、滅多に走るなんてことはしないから、すごく息切れした。



毎日走ってれば
こんなに苦しくなかったのかな…



そんなことを思いながら、私は家の前に着いた。



今は…PM6:30か…



今日…夜勤なかったよね…


私はインターホンを鳴らした。


ピンポーン


「お父さん!いますか!?陽芽です!」



ガチャ…


玄関…門が開いた。




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