あなたしかいらない



俺は、ベッドから降りた。






少し目眩がするかも



まあでも話すだけだし…いいか




そう思いながら、俺は病室のドアを開けた。


案の定、陽芽はいない。


「…あ」


「よ…よォ…」




さすがに前に宣戦布告しただけあって気まずい。


挨拶(←?)がどもった。




どう言おう…


って告白前の女子か俺は!



ここは上から目線みたいなかんじでいこう!うん!



「…山田って誰だ?」



いやおもいっきり下からだよな…(汗)



及川は舌打ちをした。


この人絶対裏表あるだろ

とか俺は思った。



「…さっきの話、聞いてたのか?」



「…は?聞いてねぇけど…」



はっ!


ここは聞いてたっつったほうがよかったんじゃねぇかぁあ!



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