あなたしかいらない



えっ…?



千里兄が


私のこと

好き───?




うそ…


「……陽芽が…気持ち悪いって思っても引いても、仕方ないと思ってる。
だけど…好きなんだよ…!」



……ん?


「…なんで気持ち悪いの?」



「は?だって従兄だぞ?身内が陽芽のこと好きって言ってんだぞ?気持ち悪くないのかよ」


「?
全然思わないよ
だって1人の人に恋することは…気持ち悪くないし、恋するのにそんなの関係無いもん。」



「…陽芽…」



恋するのに


時間も


年齢も


家柄も


何も関係ないって思うから…



千里兄は、腕を放した。




< 169 / 216 >

この作品をシェア

pagetop