あなたしかいらない



は…?


俺は、自分の目を疑った。


病院の入口から見えるエレベーター付近のところで、及川が陽芽にキスしてるなんて



な…にしてんだよ…!



そう思ったと同時に、頭がクラクラした。



あ…熱…あったんだっけ…



クソ…


及川に殴りかかろうとしても

何もできない自分



その事にイライラして、病院を出ようとした。




ガタンッ



あ ヤベ


物音立てちゃったよ…



予想通り、陽芽は俺のほうを向いた。



「隼人くん…」




「───っ…」



早く陽芽を放せよ及川



俺は及川を睨んだ。



ダメだ…どっか…行こう…


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