あなたしかいらない



少しフラフラしながらも、俺は病院を出た。



「あ…隼人くんっ!」



陽芽の声が聞こえたけど、俺は、振り向かなかった。

多分、追って来るのを期待してたんだ。






あれ?



追って来ない…な…




…………


(↑熱があるからなんかいじけた)



……もういいよ




あーあ…


どっか行こうー…





────


────────



俺は、藤城学園に向かった。


行こうと思ってる学校…いや、今通っている学校に────。






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