あなたしかいらない
━5分後━
私と千里兄は藤城学園に着いた。
グラウンドでは、野球部やサッカー部が練習している。
「あっ!陽芽ちゃぁ〜んっ!」
「織!」
私は、織の彼氏に聞こうと思い、わかんないから織を呼んだのだ。
千里兄は私に耳打ちした。
「…誰?」
あ そっか
千里兄、織に会ったことないんだった
「和泉 織。私の友達だよ」
「あれぇ?隣にいる人、もしかして陽芽ちゃんのイトコのお兄ちゃん??」
織には、前々から千里兄の話をしていたから、織はすぐにわかった。
「及川 千里。陽芽が世話になってるな。よろしく」
千里兄…保護者みたい…
私と年の差1つしかないのに…