あなたしかいらない



「あ!コラ“天條院くん”じゃなくて“雅人”だろ?」


とか言いつつも織の頭をクシャクシャ…撫でてる?


「えへへ…つい癖で〜」


織が満面の笑みだよ…


わかった

こーゆーのが“バカップル”っていうのか!


とか私は思っていた。



「雅人ぉ!部活は終わったのぉ?」



「ん?ああ。10分前に終わったよ。
まだ残ってるのは自主練の奴らだけ。」


自主練かぁ〜…偉いなあ〜…


隼人くんもしてたかなぁ…


「あ。挨拶遅れたけど…
オレは天條院雅人。一応キャプテンな。
…隼人の彼女サン?」


おお!キャプテン!!


…って


「…何で知ってるんですか??」


「あ タメでいいから。
だって前、織と一緒にここ来てたときに隼人と話してたじゃん。」


それだけで!?この人鋭ッ!


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