あなたしかいらない
「それに、あんたのこと話してたし…その日に。」
隼人くんが…私の話を…?
なんか…嬉しい…
「そうだったんだ
遅れたけど…私は神楽陽芽。
隣にいるのが及川千里。私の従兄だよ。」
「…って神楽陽芽!?あのデカいトコの娘の!?跡取り娘!?」
天條院くんは予想外の驚きを見せた。
「え…だって織の家のほうがすごいお金持ちだけど…」
「え?」
あれ?
知んないの??
「ああぁぁあぁあ!!!陽芽ちゃぁあぁん!」
「え?」
言っちゃまずかったかな…?
「織…オレに隠してたのか…」
「あぅ…だってぇ…なんかヤだったんだもん…雅人、そーゆーひと、嫌だってゆってたじゃん…」
天條院くんは、クスッと笑った。
「バッカだなぁ…織が好きなのは変わんないのに…。
オレが苦手なのは高飛車な女だよ(なんとなく金持ちに多そうだから)。
織を好きなのは変わんないって」
「雅人ぉ〜」
なんか公衆の面前でベタベタしてますが…
なにこのバカップル━━━!!!!!