あなたしかいらない



「それに、あんたのこと話してたし…その日に。」



隼人くんが…私の話を…?


なんか…嬉しい…



「そうだったんだ
遅れたけど…私は神楽陽芽。
隣にいるのが及川千里。私の従兄だよ。」


「…って神楽陽芽!?あのデカいトコの娘の!?跡取り娘!?」


天條院くんは予想外の驚きを見せた。



「え…だって織の家のほうがすごいお金持ちだけど…」


「え?」


あれ?


知んないの??


「ああぁぁあぁあ!!!陽芽ちゃぁあぁん!」


「え?」


言っちゃまずかったかな…?


「織…オレに隠してたのか…」


「あぅ…だってぇ…なんかヤだったんだもん…雅人、そーゆーひと、嫌だってゆってたじゃん…」


天條院くんは、クスッと笑った。


「バッカだなぁ…織が好きなのは変わんないのに…。
オレが苦手なのは高飛車な女だよ(なんとなく金持ちに多そうだから)。
織を好きなのは変わんないって」


「雅人ぉ〜」


なんか公衆の面前でベタベタしてますが…


なにこのバカップル━━━!!!!!



< 182 / 216 >

この作品をシェア

pagetop