あなたしかいらない



…って

いつ隼人くん起きるか聞いてないんですけど…


寒いな〜…


隼人くん、早く起きないかな


そう思いながら隼人くんの顔を覗く。



寝顔…コドモみたい



なんか…可愛いな…



そんなことを思っていたら、隼人くんはゆっくり目を開けた。


「あ 隼人くんおはよう〜」


「ん…陽芽…?ここ…屋上…?」


隼人くんは、状況がわからないみたいだった。


「隼人くんはね、記憶喪失になってたんだよ」


隼人くんは驚いた顔で、少し間をおいて言った。


「……マジで?」


記憶喪失になったときの記憶は無いのかな


なんかちょっと…寂しいな




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