あなたしかいらない




「ん〜…熱はないみたいだけど…なんか心配だし…家まで送るよ☆」


え!!ウッソ!!やったぁラッキー♪


帰り道、ずっと隼人くんと一緒だ♪



「ありがとう♪じゃ、お言葉に甘えて…お願いします!!」



その時の私の顔は


たぶん



バカみたいにすっごいニコニコしてたんだと思う。




いつもはこんな風に笑わないのに…



恋をすると、新しい自分も


見つけられたりできるのかな…?





「んじゃ行こう♪もう暗いし…あっ!!寒いんだったら俺の上着、貸そうか?」



───パサっ



肩には



隼人くんの制服の上着。




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