あなたしかいらない




「んじゃ…陽芽のバックは俺が持つよ♪」



「え…でも…悪いよ…」


隼人くん、部活で疲れてるはずなのに……



「いーの!!陽芽は俺の上着持って、俺は陽芽のバック持つんだからさ!!おあいこっしょ?」


そう言うと、隼人くんはニコっと笑った…


なんかカッコいいってゆーか…カッコカワイイ?


「え…でも…」


やっぱ悪いよ…



「いーから俺のゆーこと聞く!!わかった!?」


なんか…


少しビックリしたけど…


「…はい…」



………優しいなぁ。




「んじゃ行こう!!」



あ 照れてる♪



「あはは♪カワイイ〜!!」


「カワイイって…。」


少しムスッとした様子で…

でも私の手を握って…私のペースにあわせてゆっくり歩いてくれて…。



そんなことされたら



もっと好きになっちゃうよ───。



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