あなたしかいらない



「そーなんだ…」


たしかに…


すごいかも…。




「あとさ、人に埋もれてた陽芽を俺が見っけてなかったら、やっぱり出会ってなかったしさ。……陽芽は、俺の名字すら知らなかったかもな。」



「そうだね…。」



「なんか…偶然ってすごいよな!!もし今までの偶然が重なってなかったら、出会ってなかったわけだしな!!」



「そうだね…。でも…運命っていってもいんじゃない?」



私は、一応ボソッと



聞こえないように言ったつもりだった。



「……だな!運命、かもな!!」




偶然出会った2人が


偶然にも姉妹校で



偶然にもその学校が目の前にあって



偶然にもこんなに仲良くなって。



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