あなたしかいらない
「2人めの『友達』か…。なんか嬉しいな。」
「…え?」
うれ…しい?
「だって1人めがぜってー女子だろ?」
「うん…。そうだよ?」
よくわかるなあ。
天然で鈍感なのに…。
「てゆーことはさぁ、陽芽の最初の男友達は俺ってことだろ?だから嬉しいの!!」
そんなこと…
言ってもらえるなんて…
思ってもいなかった。
「だからさ、俺のことは、信じてくれてかまわないから!!……あ…でも…今日会ったばっかだから…信じられないか…。」
私は、首を横にふった。
隼人くんも
私と同じこと
考えてた…
嬉しいな……
気づけば、私は笑ってた。