あなたしかいらない



私はその時、すごく顔が赤くなってたけど、隼人くんのほうを見た。



あなたも



私と同じだと思ったから──。





予想通り、私と同じく


隼人くんも



真っ赤だった。




隼人くんも…




私と同じこと



考えてる……?




私たちは、ただ、何も言わずに見つめあってた。




その時は



ただ



純粋に



惹かれ合ってて



両想いになったことが



嬉しすぎて



考えもしなかった




自分たちの



立場に───。





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