あなたしかいらない




それは反則でしょ…



「ねぇ…ダメ?」



もうドキドキしすぎて心臓もたないよ〜!!




っていうか…



好きな人に



そんなふうに耳元で甘く囁かれたら…



断われないし…



断りたくなくなるよ…。




「いい…よ…」




チュッ



「ひゃっ…」




隼人くんが



私の耳に…



キスした…。




「く…唇じゃないの…?」




隼人くんは、意地悪そうに笑って…




「唇がよかった?」




すごい意地悪なことを聞いてきた。




「……隼人くんの意地わ…」



チュッ




今度は唇にしてきた。




まるで


私の言葉を遮るように──。





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