あなたしかいらない
4章 自分たちの立場
惨劇の始まり
隼人くんはぐったりとしていて…
さっきまであったことは夢をみていたかのように───。
「嫌っ…はやと…くん…?ねぇっ…!」
返事してよ…っ!!!
「いやぁぁぁあ!!!!」
私は泣き叫んだ。
私がちゃんと車で帰っていれば、こんなことにはならなかったのに…!
「隼人くん…っ……ヒック……隼人くん…っ!ごめんねっ…ごめんね…!私が…ヒック…嘘さえついてなければ…ック…こんなことにはならなかったのに…っ…!ひ……っあ…あぁぁぁあぁあーっ!!」
「陽芽!?どうした!?」
「あ…っ」