あなたしかいらない
━━数時間後
手術中のランプが消え、手術室のドアが開いた。
「あ…先生…隼人くんは……手術は成功したんですか!?」
私は恐る恐る
手術を担当した医師に聞いてみた。
「高島くんは、助かりました。手術は成功しましたよ。」
カクン…
「お…おい陽芽っ!?」
「よ…
よかったぁ…」
私は、全身の力が抜けて、その場にへたりこんだ。
よかった…
隼人くん、助かったんだ…!
「あ そういえば、今回のケガの原因になった銃弾のことですが…急所を外していて、体には問題ないようでした。」
そういえば…
あの音…銃の音だったんだ…
一体誰がこんなことしたんだろう…