あなたしかいらない




「あ あと2・3時間で麻酔がきれるので…面会はその時以降でお願いします。」

「あ…はい…」





2・3時間後か…




私は時計をみた。




もう夜の10時をまわってる…。




門限…7時だけど…すぎちゃった…。




どうしよう…




「……陽芽、もう帰れ。」



「え…?」



先に喋ってきたのは千里兄だった。




「もう門限の時間、すぎてるだろ?見舞いは明日また来ればいいだろ。」





「う…うん…。」


「オレはまだここにいるからさ。」



でも、

まだ…



隼人くんのそばにいたいよ…



でも…お父さんとお父さん…心配するかもだし…




…よし!



明日お見舞い来よう!!




「うん!ありがとうっ!じゃあねっ千里兄!!」





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