緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
な…。歪みまくってる。
楓馬君を手中におさめるために、まずは私を支配下に置く。
私なんて、その辺の埃のように吹いて飛ばせる存在なんだろう。
ただ…、平穏に暮らしたいだけなのに!
「他に行く宛もないんでしょ?
私は、楓馬が手に入ればそれでいいの。あなたが大人しくしていれば、危害を加えるつもりもないわ。
決断は早い方がいいと思うの。覚悟が決まったら連絡して」
と、連絡先が書かれたメモを渡された。
受け取るのを躊躇ていると、強引に押し付けられた。
ここに頼ってしまうのは絶対に危険。
かといって、楓馬君のもとにいるのも変わらず危険。
どう転んでも私は悪魔に取りつかれる運命なのか!