緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー

3)疑心暗鬼

「お疲れですね」

「まーね。

なに、癒してくれんの?」

「違いますよ。
ちょっと聞きたいことがあるんです。

古賀ちえみさんって、その…」

どういう関係なんだって聞けばいいのに、いざこの場になると、怖くて聞けない。
どんなに不仲だって言われていても、2人の間には、私の知ることのできない時間が流れている訳で…。

「え?
聞きたいのってちえみのこと?」

かなり話したくなさそう。
彼女の名前が出た瞬間に顔色が一変したもん。
< 126 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop