緊急逮捕－独占欲からの逃亡ー

そう。
本気にしちゃいけない話。

「でも一緒に住んでるんでしょ？
だったらその気がないはずないじゃん。もっとよーく考えてみなよ。
全く男として意識したことないの？」

胸に手を当てて、考えてみる。
男性として意識したこと…。

「ある」

「やっぱり。
男として意識してて、それで一緒に住んでるって、もう付き合ってるってことでしょ。
好きなんじゃないの？
その彼のこと」

「それはない！」

反射的に口から飛び出した言葉。
誰かに好きだと認めてしまったら、自分の中で何かが壊れてしまいそう。