緊急逮捕－独占欲からの逃亡ー

「カッコイイです！
莉子さんが選んだだけのことありますね！」

「は？」

「莉子さんのことを1番に愛してるってことですよね！
今の話、莉子さんい教えたら喜びそうだなー。
今度遊びに行ったときに話そーっと」

「待った。
君が話すときにはだいぶ歪められてそうだから黙ってて」

周りからは弄んでるって勘違いされてるくらいがちょうど良い。
変に本気だって思われると、たぶん莉子から引かれる。何より面白くない。

「言っちゃダメなんですか？
どうしても？」

「どうしても」

駄々っ子のように、しばらくごねて面倒だったが、最終的には聞き入れた。