緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
「何してんの?」

「ちょっと…、急用、思い出して」

「急用?今から?何があんの?」

「特に大した用じゃないんですけど…。

楓馬さんはそのまま、ここにいてください」

「どうも、初めまして。
よく社長からお話を伺ってます。警察官をされているんですよね?」

ピンチ!
茅ヶ崎さんがこっちに来る!

逃げるのは諦めて、楓馬君の背中に身を隠した。

「どうも、蒼井楓馬です。
で、こっちは…」

後ろを振り返って私の紹介をしようとする。
お願いだからやめて。

「だ、大丈夫です。私はただの使用人なんで!」

小声だけど全力で拒否する。
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