緊急逮捕-独占欲からの逃亡ー
「母さんに莉子のウェディングドレス、デザインしてもらおうよ。
最近はドレスのコレクションにも出てるって言ってたし、ちょうどいいじゃん」

「あぁ、それは良いアイデアだ。母さんも喜ぶよ。
ずっと娘が欲しいって言ってたからな」

「いや…、ちょっと、話が進みすぎではないでしょうか」

「そう?」

やめてくれ。なんでそんな透き通った目を向けられるのよ。
これ以上話を大きくしないで!

「ちょうど、妻のデザインしたドレスの写真が送られてきてたよ。
ほら、綺麗だろ?」

まず隣の茅ヶ崎さんに見せる旦那様。
すぐにリアクションが返ってきた。

「とても美しいですね。女性が喜びそうなデザインです」

「だろ?さすが、わかってるね。
莉子さんも、ぜひ見てくれ」

「は、はぁ…、あの、ですね…」

有無も言わさず渡されたスマホの画面。
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